オウム裁判


 オウム真理教関係の刑事裁判のうち、都庁爆弾事件(95.5.11)より後に発生した事件の被告人を除く。
 なお、2002年元旦時点で、一審公判中の被告は6名である。

1:一審判決(年別)

 執行猶予は、3年以下の懲役・禁固について言い渡せる。懲役・禁固の期間が8年以上になると、長期刑として区分される。
 
無罪 執行猶予 3年以下 8年未満 8年以上 無期懲役 死刑 合計
1995 57 63
1996 22 32 12 68
1997 11 29
1998
1999
2000 10
2001
2002
2003
2004
合計 91 46 21 13 11 189


2:一審判決(事件別)

 ここでは殺人罪事件のみを対象としている。すなわち、
 田口事件(1989.2:死者1)
 坂本弁護士事件(1989.11:死者3)
 落田事件(1994.1:死者1)
 松本サリン事件(1994.6:死者7)
 冨田事件(1994.7:死者1)
 VX殺人事件(1994.12:死者1)
 地下鉄サリン事件(1995.3:死者12)
 の各事件である。(仮谷事件は逮捕監禁致死罪)
 全被告数は27名で、うち10名が複数の事件に関与している。
 なお、95年に死亡した村井秀夫は、田口・坂本・落田・松本サリン・地下鉄サリンの各事件に関与していたとされる。また、VX・地下鉄サリン事件に関与しているとされる高橋克也は逃亡中である。(いずれも計上していない)
 
事件 執行猶予 8年未満 8年以上 無期懲役 死刑 未決 合計
田口
坂本
落田 10
松本
冨田
VX
地下鉄 14


3:一審判決(省庁別)

 オウム真理教は94年6月に省庁制を導入している。これら省庁は数百人規模のものから、十数人程度のものまであったとされる。
 ここでは、構成員が実刑以上に処せられた省庁のみ扱う。
 なお、厚生省は同年12月に次官の土谷正実の昇格に伴い、第一厚生省(遠藤誠一)、第二厚生省(土谷正実)に分裂している。
 余談であるが、下記の省庁のうち、トップが起訴されていない省庁(法皇官房)や、トップよりも重刑の構成員がいる省庁(郵政省・西信徒庁)がある。
 
省庁 8年未満 8年以上 無期懲役 死刑 未決 合計
科学技術省 17 25
自治省 17
諜報省
建設省
第一厚生省
第二厚生省
治療省
法務省
郵政省
商務省
外務省
労働省
法皇内庁
法皇官房
防衛庁
東信徒庁
西信徒庁
新信徒庁




参考資料

各種新聞

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