便所の落書き


 駅などの公衆便所には、大抵落書きがあるものである(特に大の方)。時間に余裕があるときは、ちょっと眺めてみるのだが、中には力作や傑作があったりして、けっこう面白いものである。
 まあ大体は卑わいな言葉や、ののしり言葉なのだが、同じ卑わいなものでも、結構上手な絵が描いてあったりすることもある。その力量に感心したりもするが、よくそんな時間あったななどと思ったりもする。

 さて、そんな落書き達の中でも、結構気に入っているのが、「俺の望みは2つある」で書き出されている落書きである。

 俺の望みは2つある。
 1つはK明党が政権を取ること。

 ・・ああ・・学会員なのね・・。まあ便所の落書きにしては政治的で比較的高尚な内容だけどね・・
 などと思いながら、次に目を移す。

 そしてもう1つは、鈴木あみと結婚したい

 もう便所でウンコ座りしながら、爆笑してしまった。
 そうだよ!これこそ本来の便所の落書きだよ!しかしなんだこの内容のギャップは!政治と鈴木あみと結婚したいが同レベルかい!

 まあこんな感じで、便所の落書きには、結構楽しませてもらっている。しかし、国会図書館の落書きはひと味違った。
 私がそのとき座ったのは洋式なので、入ってきた扉に向かう形になる。で、その扉を何気なく見ると、

 真実

 私はあわてて扉を見渡したが、落書きはそれしかなかった。
 え、これって便所の落書きでしょ?これ書いたのって何者?まさか冤罪が晴れていない再審請求中の人?それともその弁護士?
 とにかく、便所の落書きのレベルではない!さすが国立国会図書館!便所の落書きまで大真面目だ!

 では最後に、私の父が見た落書きを紹介して、しめくくろうと思う。

 ウンは自らの手でつかめ!


(C)笑月


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