私は基本的に夏は嫌いである。
 理由の第一は「暑い」から。寒いのは、上にいくらでも着れば防げるが、暑いのは、裸になったらそれ以上剥けないからである。(下品な表現でごめんなさい)
 そんな暑い時期は、(弱いが)冷房効いた自室でゆっくりしたいのだが、仕事をしている以上、通勤時間などの移動時間は、暑いのを避けられない。私の場合、歩く時間が断続的だが片道20分ぐらいある。断続的なので、「滝のような汗」をかくのではなく、半端に乾燥して「肌にべたつく汗」をかくので始末に悪い。一人暮らしになってからは、だいぶ痩せたので、かなりマシになったはずだが、それでも気持ち悪い。
 理由の第二は蚊である。かゆくならず、羽音もしなければ血を吸われてもいいと思うが、かゆくなるし音もするので大嫌いである。
 多くの人はレジャーなどに夏のメリットを見いだしているようだが、観光・旅行などに価値を見いださないし、スポーツもやらない私には、特にメリットがない。大体、夏の期間中は祝日が少なすぎるので、そういう意味でもキツい(ちなみに私の会社には「夏休み」という名前セッティングされた休暇期間が存在しないので、わずかに与えられた特別休暇と年休をあわせて「夏休み」を作るしかない)。

 そんな夏だが、私にとっても1つだけいいことがある。それは「洗濯物が早く乾く」ということだ。
 いきなり主婦的な(注1)ことを言い出すようだが、これは実感である。
 私の所は室内に洗濯物を干すのに適した場所がない。竿をかける適当な場所がないし、洗濯物をつるすものをかけられるような場所もない。(注2)
 ゆえに外に干すしかないのだが、天気が心配だ。乾くのが遅ければその心配も増大する。もちろん天気予報を見て、洗濯日を決めるが、それでも洗濯日を選択(いや、シャレぢゃなく・・)できない場合も少なからずあるのである。そういう意味で、夏はありがたい。夜中に干して朝取り込むことも可能だし。

 しかし総合的に見て、やっぱり夏は嫌いだ!(おしまい)


注1:笑月は男である。

注2:以前、ちょっとした出っ張り(室内で最もさげるのに適した場所)に洗濯物干しをかけておいたら、帰宅時に下に落っこちてほこりだらけになり、悲しい気持ちになったことがある。


(C)笑月


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