悪代官プレイ記1


 久々にゲームソフトを買った。マイト&マジック6以来だから、4・5年ぶりだ。宣伝を見ていると、笑えそうな要素が盛りだくさんだったので、つい期待して買ってしまった。
 さて、今回買ったのは「悪代官TM」というゲームで、悪の限りをつくす悪代官を懲らしめるために登場する時代劇系正義の味方を、返り討ちにするという内容である。
 説明書を見ると、プレーヤーは、悪代官「原黒主水之助助兵衛(はらぐろ・もんどのすけ・すけべい)」となり、悪徳商人「大黒屋」から貰った「黄金のお菓子」を資本に、舞台の中に罠を仕掛けたり、用心棒を配置したりして、正義の味方を迎え撃つと書いてある。
 具体的には、正義の味方には「体力」と「気力」があり、気力が充実している間には、絶対ダメージを受けないのだそうで、用心棒を使って正義の味方の気力を削いで、気力の下がったところを罠で仕留めるというやり方になる。では、プレイ記をば・・

 オープニングには実写の悪代官と大黒屋(いずれも悪徳商会の俳優)が出てきて、「黄金のお菓子」の受け渡しシーンが・・いい感じだなと思ったら、大黒屋の口から出てきた小判が、悪代官の口へと飛んでいく・・ちょっとキモチわるい・・あ、葵の御紋が・・と思ったら、悪代官がそれを斬っちゃったよ・・さらに桜も・・水戸黄門と遠山の金さんのシンボルだねえ(笑

 さて、舞台1は「代官屋敷」。最初のムービーで、早速「お菓子」の受け渡しが・・
 「儂は黄金のお菓子が大好きなのじゃ!」
 と、ご満悦の悪代官。しかし大黒屋が、近頃怪しい浪人者がうろついていると、注意してくる。私は、最初のヒーローの情報をここで収集しようとしたが、出てくる情報はこれだけ・・仕方がない、早速準備をしよう。
 先ほども書いたとおり、メイン武器は罠なので、どの罠を使うか検討してみる。爆発する「さけたる(裂樽)」、岩が転がる「岩石の母」、動きを止める系の「落とし穴」「虎ばさみ」が主なところで、発火装置の役割を果たす「仕掛け燭台」も有効そうだ。このうち、「岩石の母」と「仕掛け燭台」は、方向指定及びスイッチ位置指定がある遠隔操作可能の罠である。とりあえず、威力の強そうな「さけたる」と、足止めに「落とし穴」を使う方向でいこう。
 敵(正義の味方)が最初に現れる玄関には、気力を下げるための「やせ浪人」を数人配置し、その背後に「さけたる」を多数配置。そして発火装置の「仕掛け燭台」も設置して、スイッチは、現場が見えて、爆発の届かない部屋の陰に設置と・・
 これだけで仕留められない場合を考えて、廊下の数カ所にも同じ形式の罠を設置しよう。全部で四カ所に設置した!これでイケるだろう・・
 やがて右下にあるロウソクの火が消えて、設置タイムオーバー。いよいよ正義の味方の登場だ!
 いきなり出てきたのは帯回し(悪代官が町娘の帯を解くアレ)のシーン。しかし「待てい!」の声。
 「何奴!」
 炎をバックに登場したのは、片目に眼帯をつけた剣豪。そう!柳生十兵衛だ!
 おお!スゲエ!と思ったら、画面がフェイドアウトしていく・・なんだ?TV?しかもつまみ式の四本足がついた、古臭いTVだ!何と十兵衛が口上を述べているのは、古臭いTVの中だった・・
 「うるさい!返り討ちにしてくれるわ!」と、TVを叩っきる悪代官。「皆の者!出会え〜出会え〜」
 いよいよ戦闘シーン開始!早速「さけたる」を爆破させる為に、「仕掛け燭台」のスイッチのところへ走る。その間にも、玄関に配置した「やせ浪人」の斬られる悲鳴が聞こえる。さすが説明書に「刀の錆」と書かれるだけのことはある・・弱い・・
 着いた!食らえ十兵衛!
 ドカーン!
 やった!十兵衛が吹っ飛んで、ヤツの服に火がついてあわてているぞ!
 ところがここで思わぬハプニング。一緒に被害を受けた「やせ浪人」が服に火をつけたまま、こっちにやってくる。ああ!悪代官の服にも火がついた!しっかり悪代官の体力ゲージが下がっている・・
 しかももっと悪いのは、別の火付き「やせ浪人」が、別の罠地帯に接近!おお!「さけたる」に引火した!
 ドカーン!
 フザケんな!なに罠消費してんだよ!
 と、うろたえているうちに、体勢を立て直した十兵衛が、いつのまにか悪代官に接近!
 ズバッ!ギャア〜
 いてえ・・でも、まだ大丈夫!ちょっと十兵衛が離れたスキをねらって、逃げる!次の罠地帯へ、引きずり込んでやるわ!
 罠スイッチの所にいる悪代官を発見した十兵衛。目前の「さけたる」群をものともせず、悪代官に突進!今だ!とスイッチを入れようと思ったら、急に足が速くなる十兵衛。
 ズバッ!ギャアアアァァァァ〜
 悪代官は背中から血を吹き出して倒れる・・
 何故ヤツの足が、いきなり速くなったのだ・・
 ・・・・
 「こうして悪代官は退治された、めでたしめでたし」のエンディング・・これって、ハッピーエンド?(正解:違います)

 To Be Continued





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