執行一覧(多執行時代と平成時代の比較)

 ここでは死刑執行の実態を、被執行者の執行時の確定順、その時の全確定者数、執行までの期間といった統計的観点で明らかにしていきたい。
 期間と範囲は、「多執行時代」に関しては、平均執行期間が2年11月と言われた昭和37年版犯罪白書の期間(1957−61)に近く、手持ちのデータで全ての執行情報を網羅できる期間(1958−63)の管区(福岡)とした。
 平成時代は、93年の執行再開以降とし、管区は「多執行時代」と同じ福岡とする。

 2つの時代を比較すると、以下のようになる。


 対象期間  執行人数  平均執行期間
 多執行時代 6年 26名 3年3月
 平成時代 12年 10名 8年1月

多執行時代

年月日 順番 全体 確定期間 犯罪内容 備考
1958.2.28 6 22 4年2月 強盗殺人
死者1
再審請求
1958.3.27 10 21 1年10月 強盗殺人
死者1

14 1年1月 強盗殺人
死者1
二審確定
1958.4.12 7 19 2年3月 殺人
死者3
再審請求
1958.4.14 3 18 6年7月 強盗殺人
死者2
再審請求
1959.2.21 11 17 1年7月 強盗殺人
死者1

1959.6.10 1 16 8年1月 強盗殺人
死者1
再審請求
共犯2名
1959.6.13 3 14 3年10月 強盗殺人
死者2
再審請求
6 2年10月 強盗殺人
死者1

1959.12.3 7 13 2年4月 殺人
死者1

1959.12.11 5 12 3年2月 強盗殺人
死者1
再審請求
共犯2名
1960.2.9 2 11 6年10月 強盗殺人
死者1
再審請求
1960.3.1 9 11 4月 殺人
死者1
承諾殺人前科1回、殺人前科1回
控訴取下
1960.6.2 7 11 2年7月 強盗殺人
死者1

1960.8.31 5 13 2年11月 強盗殺人
死者1

6 2年11月 強盗殺人
死者2
再審請求
1960.9.14 5 11 2年10月 強盗致死
死者1
他殺人1件(その服役中に発覚した犯罪で死刑)
1962.2.21 5 12 2年1月 強盗殺人
死者3

8 1年9月 殺人
死者1

1962.8.10 5 12 2年5月 強盗殺人
死者4
控訴取下
6 2年4月 強盗殺人
死者2
上告取下
1962.9.14 4 10 5年 殺人
死者1
再審請求
1962.12.21 6 9 2年 強盗殺人
死者2

1963.2.14 5 8 2年6月 強盗殺人
死者1


平成時代

年月日 順番 全体 確定期間 犯罪内容 備考
1995.12.21 3 12 8年 強盗殺人
死者2

1996.7.11 4 11 8年2月 強盗殺人
死者1
共犯2名
1998.6.25 5 11 8年1月 強盗殺人
死者3

6 7年6月 強盗殺人
死者1
再審請求
殺人前科
1999.9.10 5 10 6年11月 強盗殺人
死者2
殺人前科
1999.12.17 2 9 18年6月 強盗殺人
死者1
再審請求
殺人前科
2000.11.30 5 9 5年7月 殺人
死者3

2002.9.18 6 8 4年4月 殺人
死者1

2004.9.14 6 8 5年6月 殺人
死者3


※「確定期間」は、上告棄却によって確定した者に関しては、実確定日からの期間ではなく、上告棄却日からの期間とする。


(C)笑月


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