| 裁判所・部 | 東京高等裁判所・第三刑事部 | ||
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| 事件番号 | 平成21年(う)第1067号 | ||
| 事件名 | 強盗殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反、窃盗、詐欺 | ||
| 被告名 | Ａ | ||
| 担当判事 | 金谷暁（裁判長）山内昭善（右陪席）古玉正紀（左陪席） | ||
| その他 |
書記官：青栁元康 検察官：小林健司 | ||
| 日付 | 2009.9.16 | 内容 | 判決 |
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被告人は黒のスエットを着て眼鏡をかけた若干小太りの目の細い比較的若い女性だった。 裁判長「それでは被告人は証言台の前に立ってください。控訴審の判決を言い渡します」 －主文－ 本件控訴を棄却する。当審における未決勾留日数のうち70日をその刑に算入する。 －理由－ 本件控訴の趣意のうちまず事実誤認の主張であるが、原判決は第四の強盗殺人未遂につき被告人には殺意がなく、また犯行直前にファキシルやアモキサンを大量の服用したためその副作用で心神耗弱の状態にあり完全責任能力を認めた原判決には判決に影響を及ぼすことが明らかな事実の誤認があるというものであるが、原審の認定はいずれも正しいので以下補足して説明する。殺意の点だが被告人は刃体の長さ16.1cmの文化包丁で、背後から被害者の左側胸部を刺し、傷は6cm、目視できる深さは3cm、刺創の深さ3cm以上の傷害を負っており、背後から胸部を刺してなおも至近距離から顔や首を切りつけており、多数の切創が認められる。そうすると被告人には被害者が死亡するかもしれないということを認識しながら犯行に及んだことは明らかで、原審は殺意について曖昧に認定した誤りはあるにせよ未必の殺意を認定した点は是認できる。次に責任能力について犯行当時完全責任能力があったとする認定にも誤りはない。当審における事実調べによると、被告人はファキシルやアモキサンなど20日分の薬を処方されていた。 次に裁判長は「SSRI」はこれを否定などという訊き慣れない言葉を話していた。 | |||
| 報告者 | insectさん | ||