裁判所・部 東京高等裁判所・第12刑事部
事件番号 平成20年(う)第1793号
事件名 住居侵入、強盗殺人
被告名
担当判事 長岡哲次(裁判長)姉川博之(右陪席)松井芳明(左陪席)
その他 書記官:増田孝一
日付 2009.1.29 内容 判決

−主文−
 本件控訴を棄却する。(検察側控訴棄却)

−理由−
 検察官は主張が認められなかったので、厳しい表情でメモを取っていた。裁判長は理由を一気に読み上げていたが、通訳の女性が書記官の隣にいたので判決文を読み終えたあと、通訳が入ると思われる。
 被告人は若い、眉をしかめた神経質そうな細身のどこにでもいるような男性でやや落ち着きがなかったが、少なくとも外見上は日本人と言って差し支えない感じだった。ゴウイ、オオトなどという共犯の(おそらく)「こと名」が出てきたが、誰のことを指しているのか分からなかった。
・被告人はオオトから高野サランヤーと同じく「逃げたらさらって殺す。お前たちはこの計画から離れられない。後ずさりするやつは殺す。家族も殺す。俺がリーダーから指示を受けた」という脅しを受けたことは供述が一致しており検察官が言うような信用性を疑う余地はない。
・近くの駐車場で実際にオオトに見張られていたことは強く推認され、被告人が主観的に離脱が難しかったことは被告人にとって有利な事情と言うことができる。
・検察側は追い詰められていたというが犯行後に報酬目当てに安易にゴウイのもとを離脱しているというがその説示していることは是認できる。

事件概要  被告達は金目的で、2007年10月14日、千葉県柏市において、暴力団組長を刺殺し、約百万円を奪ったとされる。
報告者 insectさん


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