裁判所・部 東京高等裁判所・第二刑事部
事件番号 平成19年(う)第2731号
事件名 銃砲刀剣類所持等取締法違反、殺人
被告名 濱崎勝次
担当判事 安廣文夫(裁判長)山田敏彦(右陪席)小森田恵樹(左陪席)
その他 書記官:熊井孝徳
検察官:奥村淳一
日付 2008.3.11 内容 初公判

 入廷前、荷物預かりと金属探知機によるチェックが行われた。
 被害者遺族らしき6人の男女が、先に入廷させられていた。
 弁護人は、白いあごひげを生やした白髪の老人。
 検察官は、柔らかい髪の中年男性。
 裁判長は、眼鏡の白髪の老人。裁判官は、眼鏡をかけた老人と、眼鏡をかけた中年男性。
 傍聴人は、5人程度。
 この日、被告人は出廷しなかった。証言台と傍聴席がプラスティックで仕切られていなかったのはそのためかもしれない。
 控訴審初公判は429号法廷で行われた。10時20分からの予定だったが、若干遅れた。

裁判長「被告人、本日は出廷せず、すべて弁護人に任せると」
弁護人「はい」
裁判長「弁護人に伺いますが、控訴趣意は、控訴趣意書記載のとおりで宜しいですか」
弁護人「はい」
裁判長「一審判決の量刑、重すぎると」
弁護人「そうです」
裁判長「検察官は、弁護人の控訴趣意書への答弁、答弁書記載のとおりで宜しいですか」
検察官「はい」
裁判長「事実取り調べ請求書の通り、書証を六点請求しますか」
弁護人「はい」
裁判長「検察官、意見は」
検察官「書証にはすべて同意します」
裁判長「採用します」
弁護人「書証6,3は、原本でございます」
裁判長「原本は」
弁護人「原本は提示で、後は写し」
裁判長「弁護人、今後の進行ですが、一審の量刑に鑑みると、被告人質問を行うのが通例になっていると思いますが」
弁護人「私としてはもう少し説得して、原審後の情状についてや被害者への慰謝について聞きたい。現時点では、裁判所に全てお任せしたい面が強い。もう一度機会を与えてほしいです」
裁判長「被告人質問の請求を・・・・」
弁護人「本日付で」
裁判長「口頭で行うと」
弁護人「はい」
裁判長「検察官は」
検察官「しかるべく」
弁護人「次も出廷しないのであれば、結審でも仕方ないです」
裁判長「事案が事案なので、出頭を命じることも考えます」
弁護人「とりあえず言ってみますので」
裁判長「期日は少し先で・・・・・、4月はずっと入っているので、5月1日か5月8日で調整をお願いします」
弁護人「5月8日で」
裁判長「5月8日1時30分で。検察官は」
検察官「けっこうです」
裁判長「ま、本人出てくるかにもよります。出てきて欲しいですが。3時くらいまでは空けておきますので」
弁護人「はい,解かりました」
裁判長「他の立証はお考えでしょうか?」
弁護人「実は、身内の関係というより、被害弁償、謝罪の問題もありまして、当初、いろいろ事情あり、重任したのですが、未だ被害回復にも弁償にも至っていませんので」
裁判長「解かりました。検察官、共犯の量刑記録にありますが、参考になる裁判例、お気づきでしたら」
検察官「解かりました」
裁判長「次回は5月8日1時30分。法廷は今日と同じです。予定としては被告人質問。弁護人から。検察官や裁判所もすることになる」
弁護人「解かりました」
裁判長「今日は終わります」

 予定より若干遅く始まり、10時30分に終わった。
 閉廷後、遺族の男性が弁護人と話していた。
「うちには謝罪してくれたけど、??さんの方なんかクソミソに言ってたから」
「一審の弁護人控訴したんでしょ?」
「珍しいよね、宮城と両方の弁護士やるなんて」
等と言っていた。どうやら控訴審で宮城の弁護人もしていたらしい。この弁護人は私選とのこと。
 遺族の男性は愛想がいい感じで、弁護人との会話でも険悪な雰囲気にはなっていなかった。

事件概要  濱崎被告は配下の宮城吉英被告と他の暴力団組長と共に、2005年4月25日、千葉県市原市のファミリーレストランにおいて、トラブルになっていた別の暴力団組員2人を射殺した。
報告者 相馬さん


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