裁判所・部 | 東京高等裁判所・第九刑事部 | ||
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事件番号 | 平成19年(う)第963号 | ||
事件名 | 殺人未遂、傷害 | ||
被告名 | A | ||
担当判事 | 原田國男(裁判長)田島清茂(右陪席)松山昇平(左陪席) | ||
その他 | 検察官:吉松悟 | ||
日付 | 2007.9.19 | 内容 | 審理 |
A被告に対する控訴審第二回公判は、15時より、805号法廷で行われた。 24枚の傍聴券に対し、2時40分の締め切りまでに、倍近くの人が集まり、抽選が行われた。 入廷前、携帯電話を預けさせられた。 被害者の弟さんたちも傍聴に来ていた。席を貰っているようだった。 記者席は21席ほどあり、10席が埋まる。 被告人は、傍聴人が入廷を許可されたときは、既に被告席に座っていた。腰まで届く癖の無い髪の持ち主であり、痩せて色白、それなりに綺麗な女性だった。外見上は一審時と変わっていない。長袖の白いワイシャツ、黒い長ズボンを着用している。控訴審初公判に続いて傍聴人が多く来たのに驚いているのか、傍聴席の方に眼を向けていた。 裁判長「それで、あの、事実取調べ請求書頂いていて、えー、X1さんと読んでよろしいんですか?」 弁護人「X1です」 裁判長「そうすると、X1さんに来てもらうか、それが不可能であれば、あー、ま、手紙と」 弁護人「はい」 裁判長「それはわかりました。で、えー、どの程度、間を空けるか」 弁護人「なにぶん、その、中国在住ですので、手紙のやり取りが主になるので、最低二ヶ月はかかってしまうと思うんですね」 裁判長「どんな風になりそうですか?」 弁護人「あのー、弁護人のほうから連絡を取って、証人尋問させて欲しいと、情状証人として。来日するという事であれば、正式に、証人申請をいたします。それが不可能ということであれば、そうきに調書を作成した上で提出したいと思います」 裁判長「あ、・・・・では、二ヶ月、今度は延期しておきたいと思うんですね。再開しても、調べるものが無いので。証人調べとか請求あれば、再開して取り調べます。それがない段階なので、延期する事にしておきたいんですよ。よろしいですね。検察官よろしいですか」 検察官「はい」 裁判長「まあ二ヶ月という事なんで、何とか、中国は遠いといいながら。ベンディングであったら、場合によってはやむをえないという事も考えていただかないと。判決を急ぐわけではないですが、区切りっていうモノがありますからね」 弁護人「はい」 裁判長「では延期という事で、11月の中旬でやりますかね?」 弁護人「結構です」 裁判長「11月21日第三水曜日はいかがでしょうか?」 弁護人「えーと、十二時まで予定が」 裁判長「三時はいかがですか、よろしいですか?」 弁護人「三時・・・・」 裁判長「それでは、本人、今のいきさつ解った?大体(通訳入る)」 被告人「何月何日に決めたか、ちょっと良く解らない(中国語)」 裁判長「それじゃあね、改めて言おうか。本日は延期をして、11月の21日水曜日3時に判決の宣告日を延期すると伝えてください(通訳入る)」 被告人「(中国語で日時を聞きなおし)解りました」 被告人は、か細く綺麗な、しかし小さな声で答える。幾度か小さく頷き、手で数字を示す。 裁判長「それまでに、義理の兄、義兄のX2氏に応じていただくか、それが出来なければ、手紙を請求してもらって翻訳して証拠として調べると、こういう予定になったという事です(通訳入る)」 被告人「解りました」 裁判長「以上で伺った事は宜しいですかね?では、閉廷する事になります(通訳入る)。では、傍聴人の方」 3時6分に閉廷した。 被告人は、閉廷後、傍聴席のほうを見ていた。 判決延期に不満を口にする傍聴人も居た。 | |||
事件概要 | A被告は、2004年4月1日、千葉県横芝光町の自宅において、インスリンを夫に注射して殺害しようとしたとされる。 | ||
報告者 | 相馬さん |