裁判所・部 | 東京高等裁判所・第十二刑事部 | ||
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事件番号 | 平成18年(う)第384号 | ||
事件名 | 住居侵入、強盗殺人(変更後の訴因・住居侵入、強盗強姦未遂、強盗殺人)、常習累犯窃盗 | ||
被告名 | 藤崎宗司 | ||
担当判事 | 河辺義正(裁判長)小川正明(右陪席)片山隆夫(左陪席) | ||
その他 |
書記官:中山、境 検察官:濱、郡司 |
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日付 | 2006.9.12 | 内容 | 鑑定請求 |
藤崎宗司被告の公判は、715号法廷で、10時から予定されていた。 検察官は、眼鏡をかけた中年男性で、開廷前、書類に目を通していた。 弁護人は、眼鏡をかけた30代くらいの男性であり、開廷前、検察官と話をしていた。 被告人は、ややなで肩であり、小柄で、中肉ではあるが、どこか貧相な印象を与える体格だった。丸坊主にした髪はやや後退している。眉はやや太い。色白で垂れ目。髭の剃り跡が濃い。しかし、大人しく、人がよさそうな印象すら与えた。黄色い上着の下に赤いシャツを着ている。入廷する時、傍聴席の方に、少し目をやっていた。被告席に座ってからは、俯いてばかりいた。被告人には刑務官が3人ついており、二人は被告人の左右に座り、一人は証言台の後ろのベンチに座る。 傍聴人は、私を除いて8人しか居なかった。 裁判長達は、予定よりやや遅れて、10時7分ぐらいに入廷した。裁判長は、眼鏡をかけた、痩せた老人だった。 職員「ご起立願います」 全員が立ち、礼をする。それと共に、被告人にかけられていた縄と手錠は外される。 職員「藤崎宗司被告人に対する強盗殺人等被告事件につき開廷します」 裁判長「検察官、弁護人の請求を検討した結果ですね、あのー、弁護人が鑑定請求をされておりますが、その関係を踏まえて、えー、被告人には、一審当時取り調べた、平成8年当時の精神状況に関するものがありますが、その後も服役している事も関連しているものですから、あー、裁判所としては、あー、その後の服役時の日常の行動状況について、関係機関による確実なものがあるのなら、それも採用することが妥当ですので、どうですか?」 弁護人「あのー、詳細な資料ができることが予想できますのなら、検察官の請求に同意しますが」 検察官「あのー、被告人の身分張は最終的に京都刑務所に御座いますので、京都刑務所に行けば情報はわかると思いますので、証拠請求を求めたいと思いますので、続行をお願いしたいと」 裁判長「その方が望ましいと思いますが」 弁護人「しかるべく」 裁判長「それでは、じゃあ、被告人、今聞いていたようにね(被告人は、裁判長の方を向いた)、君の、あのー、服役の際の状況について、えー、資料がある事が予想されるため、それがあるなら請求するので、調べるために続行する事といたします。期間は、どのくらい?」 検察官「1ヵ月後ぐらいです」 裁判長「10月17日火曜日午前11時はいかがですか?」 弁護人「差し支えます」 裁判長「では、午後1時半は?」 弁護人「差し支えます」 裁判長「では、3時半は?」 弁護人「ああ、それなら結構です。・・・・あ、検察官、次回期日前に事前に閲覧したいので、ご連絡をいただけますか?」 検察官「ええ、ファックスで送りますよ」 弁護人「はい、お願いします」 裁判長「では、被告人、その場で立って」 被告人は、被告席のところで立ち上がる。どこか頼りない感じだった。 裁判長「次回は、第10月17日火曜日午後3時30分。被告人は出頭するように。これで終わります。」 10時12分に、閉廷した。 閉廷後、弁護人は、「また接見行きますから」と、被告人に話しかけていた。被告人がどのような反応を返したかは、刑務官の陰となり、見ることが出来なかった。被告人は、公判中は、おおむね俯いていた。傍聴席に目をやることなく退廷した。 | |||
事件概要 |
藤崎被告は茨城県鉾田町で、強盗目的で以下の犯罪を犯したとされる。 1:2005年1月18日、75歳の女性宅に侵入し、殺害したとされる。 2:2005年1月28日、79歳の女性宅に侵入し、殺害したとされる。 |
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報告者 | 相馬さん |