裁判所・部 | 東京高等裁判所・第二三刑事部 | ||
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事件番号 | |||
事件名 | 強盗殺人等 | ||
被告名 | A | ||
担当判事 | 安廣文夫(裁判長) | ||
日付 | 2005.9.8 | 内容 | 初公判 |
被告は、髪をドレッドヘアにした、髭を生やした大柄な黒人男性。上半身は白いシャツ。下半身は黒いズボン。裁判が始まる前に、何か書いていた。 開廷が宣言される。通訳が宣誓を行う。先ずは、人定質問が行われる。 裁判長「名は?」 被告「A」 裁判長「生年月日は?」 被告「1976年9月」 被告「アメリカ人です」 裁判長「日本の住所は?」 被告「リコーマンション」 裁判長「日本での職は?」 被告「失業中」 控訴趣意書関係の質問に移る。 裁判長「弁護人、強盗致傷と控訴趣意書に書いているが、致死だね?」 弁護人「はい。訂正します」 裁判長「検察官、意見を」 検察官「控訴は理由が無く、棄却されるべき」 控訴趣意書が英語に通訳される。 裁判長は被告に対して「検察官は一審判決は間違いないと意見を述べた」と発言した。 検察官は、被害者の現在の被害感情に関する証拠を請求。 弁護人は、事実誤認、加害者の父親の(被害者遺族に対する)送金問題について述べる。 弁護人は、破棄を望んでおり。また、手紙の内容は誤解があり、証拠として使ってもらいたくない、と述べる。 被告の父親は被害者に送金すると言っていたらしいが、履行したか否かは不明。また、被害者は父親と会っている。 原審においては、被告は、パニック状態だった、と主張していた。 裁判長「要点は同じだが、また訴えたいと」 弁護人「はい」 検察官は、不必要と述べ、裁判官も賛同する。 そして、裁判長は、被告に対し 裁判長「弁護人から被告に対し、本件の犯行時の心理について質問したいと述べましたが、検察官は不必要と述べました。裁判官も、一審と証言を変える点は無いと思うので不必要としました」 と経緯を伝える。 裁判長「先程問題になった、父が月500ドル払うという話だが、それなら領収書を出して。そういう事実があるなら弁護人の方で立証を」 そして、少し間を空けて 裁判長「次回は、9月22日午後3時30分。判決の言い渡しです」 と期日を指定した。 裁判長「送金関係について何かあれば、なるべく早く裁判所に検討させてください。検察官、遺族の方の証言について、なるべく早く手続きを取ってください」 と双方に述べ、送金の関係について早く提出するよう、被告にも述べた。 被告は解らなかったのか、通訳に何か聞き返していた。そして、納得行かないことがあったのか、通訳に英語で話しかけた。 被告「遺族から、父にあてて手紙を貰ったと、父に聞いた」 裁判長は、再び説明する。 被告「はい」 更に、検察に対する対応について説明する。 被告「はい」 これで審理は終了した。時間は30分に満たなかった。 公判が終わった後、検察官に高校生ぐらいの少年が話しかけていたような記憶がある。 | |||
事件概要 | A被告は2004年7月21日、海老名市の酒店で店長を強盗目的で殺害したとされる。 | ||
報告者 | 相馬さん |