裁判所・部 東京高等裁判所・第八刑事部
事件番号
事件名 強盗殺人等
被告名
担当判事 阿部文洋(裁判長)
日付 2005.8.18 内容 初公判

 被告は、鼈甲縁の眼鏡を掛けた中年男性。頭は丸坊主。がっしりとした体格(週刊朝日では、太ってしまった、と書かれていたが)で、黒いポロシャツを着ていた。
 縄をつけられ、二人の刑務官に付き添われ入廷する。
 開廷前に弁護士と何か話していた。この時はやや太い声だった。表情は乏しく、裁判の間中、表情を変えなかった。
 裁判官が入廷する。被告は証言台に立ち、この時縄なども外される。

 先ずは、人定質問が行われた。

被告「昭和32年生まれ。神奈川県生まれ。現在、住所不定無職」
 この時は、ややか細い声だった。
検察官「論旨は理由が無い。よって、控訴の棄却を求める」
弁護人「控訴状を出して以後、被告が、自分は少しでも社会の役に立ちたいと、献腎と献眼の登録をした」
 弁護人は、このことについて証拠採用を求める。
 検察官は、意見は無いと述べ、証拠採用された。
 そして、裁判長は書類を捲り始める。何かをチェックしているようだった。
 長い沈黙が入る。
裁判長「それではこれで結審して、判決は午前10時30分です」
 被告に確認する。
 そして、公判は十分に満たない時間で終わった。

 法廷の外では、傍聴人が、「裁判官の頭の中では始まる前から刑が決まっているんだな」といった趣旨の事を話し合っていた。

事件概要  A被告は、2002年8月31日、神奈川県藤沢市で強盗目的からタクシー運転手を殺害したとされる。
報告者 相馬さん


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