裁判所・部 東京地方裁判所・刑事第15部
事件番号 平成26年刑(わ)1999号等
事件名 詐欺
被告名 A、B、C、D、E
担当判事 野村充(裁判官)
日付 2014.10.28 内容 追起訴審理

 前科は、A2犯、B1犯、C2犯、D5犯、E1犯。(乙号証の犯歴結果照会書による)

 オレオレ詐欺の騙しの現場はZ504号室で、部屋の賃貸やライフラインの契約、部屋の設備は上の組織が用意した。
 使われた名簿は公衆トイレで処分し、使わなくなった携帯は指定されたロッカーに入れ、報酬は指定されたロッカーに入っていて取りに行っていた。
 Dが初めて詐欺に成功すると祝勝会を開いた。Cが最後にグループに加わった。Bは別のグループでも詐欺をやっていたらしい。
 Dの記憶だと、Aが名簿を取り寄せ、Bは「この名簿じゃダメだ」などとその良し悪しを判断していた。700万円を実際取れたこともあった。
 またBが出資法違反(いわゆる闇金)の罪で懲役10ヶ月4年間執行猶予中であるという前科の証拠採用を巡って、女性の弁護人が「今回の事件と関連性がない」と異議を唱えて、裁判官が異議の根拠である条文を明らかにするよう求め、スマホで弁護人は調べていたが答えは出ず、「一般条項だと思うのですが」と言った裁判官も結局分からず、結局異議は却下されるという箇所もあった。(スマホを弁護人がいじっていると裁判官が「却下したので調べなくて結構です」と言っていた)
 なお、被告人のなかに仙台のほうで覚せい罪事犯で逮捕状が出ている者がいるらしく、老弁護人が「起訴はされないと思う」と小声で尋ねると検察官が「それは分かりません」「仙台に身柄が行くこともあり得るが、審理はここで」と応じていた。

 追起訴は続く被告人と終了する被告人がいるらしく、ひとまず次回期日(2014年12月9日10時)は5名を一括で審理する予定。

報告者 insectさん


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