裁判所・部 東京地方裁判所・刑事第五部(単独係)
事件番号 平成20年刑(わ)第2998号
事件名 脅迫
被告名 A10
担当判事 伊藤雅人(裁判官)
その他 書記官:谷口
日付 2008.12.24 内容 判決

 被告人は「前回」より髪を伸ばしていて神経質そうな表情は変わらず。

−主文−
 被告人を懲役6月に処する。未決拘留日数中20日をその刑に算入する。

−理由−
 被告人は平成20年8月24日午後11時から午前2時10分の間、東京都足立区千住のトリイビルにある居酒屋チェーン店で、a(当時43歳)に対し、「お前舐めてんのかよ。千住の人間舐めてんじゃねえよ」と焼酎のビンを持って向かっていき気勢を示して同人を脅迫したものである。
 量刑の理由だが本件は一緒にいた知人が注文にないメニュー(メバルの)を頼んだところ、これに対する被害者の態度を原因として2時間以上もビンも片手に気勢を示した。被告人は本年の6月に振り込め詐欺の罪で懲役3年執行猶予5年の受けた後、わずか2ヶ月あまりの犯行で被告人の犯罪性向は根深いものがある。被害者との間に示談が成立していること、母親と婚約者が情状証人として出廷していることを考慮しても再度執行猶予に付するのは相当でない。

 このあと控訴の説明をして被告人は傍聴席に頭を下げて退廷、傍聴席の2人組のカップルが弁護人に話しかけ、それに対し弁護人は「再度の執行猶予は難しい」という旨の話をしていた。

報告者 insectさん


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