裁判所・部 東京地方裁判所・刑事第二十部合議係
事件番号 平成20年合(わ)第340号等
事件名 強盗強姦未遂、強制わいせつ
被告名
担当判事 林正彦(裁判長)中島経太(右陪席)浅川啓(左陪席)
日付 2008.11.18 内容 初公判

 審理の途中から一時的に入った法廷では、大きなスクリーンが一つ、第(2)事件の現場と題が打たれた地図の立て板、第(3)事件の現場と題が打たれた地図の立て板の3つが検事席に設置されてあった。
 15時まで審理時間は取られており結審まで進んだと推測される。
 身振り手振りを交えた横に広い男性検察官がスクリーンを使って要旨の告知(乙号証)をしていて、栗色の髪の女性検察事務官がマウスを使ってスクリーンに画像を映し出す。裁判員制度を見据えての大変分かりやすい立証だったが、気になったのは裁判所の開廷表で正式な罪名が秘匿されていることで、ロビーの開廷表でも法廷の開廷表でも強盗「等」としか書いておらず、強姦の表記は省略されている。これはこの事件に限ったことではなく他の似たような事件でも同様である。だから開廷表で「等」と記されている事件は強姦系でしかも重大事件が多く、その所為か裁判員制度対象事件にも関わらず傍聴人も今回は少なく、時勢を見誤った方針であるというしかない。(私見ではこういうことをするのは東京地裁のみ)
 短時間傍聴していて分かったことは、要するに猥褻事犯で服役中の被告人(受刑者)が連続して余罪として公園で女性に猥褻行為を働いたというもので第(1)事件の現場は谷中公園内の管理事務所近く。
 第(1)事件で被告人は女性に刃を突きつけて「金を出せ」と脅し、5千円札を一枚奪い、それに欲情してしまい「俺のチンポを咥えさせて射精してやろう」と、自分のチンポを取り出し、被害者に「しゃがめ」と言ってしゃがませてセンズリしました。(被告人の供述による)
 スクリーンでは警察署の柔道場のようなところで被告人が警察官紛する被害女性の肩を両手で掴んでいる様子やしゃがませた被害女性の頭を片手で持ってペニスの模型を右手で持って被害女性の口にあてがっている様子などが撮られたものが次々に映し出された。被告人は射精が近いと分かると右手でチンポを被害女性の口に入れて射精した。初めての経験で物凄く興奮しました。
 犯行後逃げる時間を確保しようと被害女性に「そこに水道があるからうがいをしろ」と命令した。ここで取り調べ最中の検察官から質問があり「被害女性に一緒に来てくれと言われて「立場を考えろ!」と言ったことはないか」と聞いたところ被告人は「記憶にありません」と答えた。
 事件は平成19年1月の谷中公園の第(1)事件、平成19年2月の上野の事件があるがこれは事件になっていない、平成19年8月の第(2)事件、平成19年9月の六本木の第(3)事件、平成19年12月の今受刑中の事件の5回にわたり、いずれも帰宅途中の女性を襲ってフェラチオをさせた。
 次の検察官は被告人の家の近くにはレンタルビデオ店があり、被告人のレンタルしたアダルトビデオの内容が平成18年と平成19年に変遷していったことを立証していくためにそのアダルトビデオの題名を読み上げた。平成18年には少女ものや痴漢ものを借りていたが、平成19年1月からは泥酔もの、レイプものを借りる回数が増えた。判断とあまり関係ないと思うが被告人が借りたタイトルの「繁華街で酔い潰れてる泥酔ギャルを拉致ってみませんか?」「イカせまくりレイプもの」「極悪東京リアルレイプ」など卑猥な単語が検事の口から次々に飛び出した。

報告者 insectさん


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