裁判所・部 最高裁判所・第一小法廷
事件番号 平成16年(行ヒ)第114号
事件名 小田急線連続立体交差事業認可処分取消、事業認可処分取消
上告人 A、外36
被上告人 関東地方整備局長
担当判事 泉徳治(裁判長)横尾和子、甲斐中辰夫
その他 立会書記官:竹内哲生、堀田正紀
日付 2006.11.2 内容 判決

 関係者が多いためか、一般傍聴券は24枚しか割り当てられず、それに対して71人の希望者が集まったが、傍聴券を当て、傍聴することができた。ちなみに、自分の整理券番号は69で、当選番号は一番最後だった。
 一般傍聴人は後ろ2列で前2列は特別傍聴人に割り当てられていた。一般傍聴人も多くは関係者で、高齢の方が多かった。特別傍聴人は弁護団の方のようだった。
 代理人席(民事裁判では、弁護士のことを「代理人」という)は10人分、2列用意されていた。上告人(住民側)の代理人は代理人用の入口からではなく傍聴人の出入口から入って、職員に特別傍聴券の呈示を求められ少し混乱していた。被上告人(国側)の代理人は代理人用の入口から静かに入廷。代理人はそれぞれ10人ずついた。
 傍聴席は、両脇の記者席も含めてほぼ満席で、報道カメラも7台入廷していた。
 5分前になると、職員が傍聴についての諸注意を読み上げる。3分前に、職員が「まもなく、開廷いたします」と告げた、1分後、裁判官席の後ろのドアが開き、3人の裁判官が入廷した。第一小法廷には本来5人の裁判官がいるが、なんらかの理由であとの2人は本件の担当から外れたようだ。
 2分間のビデオ撮影が行われ、「撮影を終了してください」と言われると、カメラマンが退廷した。

職員「カメラマンは全員退廷しました」
裁判長「開廷いたします」
廷吏「民事判決言渡し、平成16年(行ヒ)114号、小田急線連続立体交差事業認可処分取消、事業認可処分取消。上告人、A、外36名。被上告人、関東地方整備局長。双方指定代理人、出廷しております」
裁判長「ただいま廷吏が読み上げた事件につき、判決を言い渡します」

−主文−
 本件上告を棄却する。上告費用は上告人の負担とする。

裁判長「以上です、閉廷いたします」

 外で待っていた関係者は、中心的な人物らしき人に、「とにかく判決を見てみないとわかりませんから、移動しましょう」と促され、記者クラブに足早に移動した。

※死刑事件とは違って、民事の判決は主文の言い渡ししかしません。これは、下級裁判所でも同じです。

事件概要  東京都世田谷区の小田急線沿線住民ら37人が騒音などを理由に、小田急線の高架化工事をめぐり、国の事業認可の取り消しを求めた。
報告者 Doneさん blog


戻る
inserted by FC2 system