裁判所・部 最高裁判所・第一小法廷
事件番号 平成15年(あ)第894号
事件名 窃盗、殺人、死体遺棄、強盗殺人
被告名 石川恵子
担当判事 甲斐中辰夫(裁判長)
その他 書記官:菅原輝史、狩野忍
弁護人:(国選)大倉恭子、吉原美由希(私選)水谷裕美
立会検察官:田内正宏
日付 2006.9.21 内容 判決

 39枚の傍聴券が用意されていたが、抽選は行なわれなかった。
 最高裁に入ってからは、手荷物をロッカーに預けさせられ、金属探知機のゲートを潜らされてから、男性職員に法廷まで案内された。そして、傍聴券に記入されている番号の席に座らされた。
 傍聴人は、私を除いて11人居た。その内9人ほどは関係者であるように思えた。
 弁護人は、浅黒い、髪を短く刈った初老の男性。開廷前、書類に目を通していた。
 検察官は、浅黒い初老の男性。
 10時23,4分頃に、職員から連絡が伝えられた。
職員「裁判所から連絡します。裁判長達が入廷してから、2分間撮影を行ないます。裁判長の入廷時には起立してください。退廷以外は席を離れないようにしてください。違反した場合は、退廷などの処置をとる場合もあります。報道陣の方に連絡があります。裁判長が入廷したら、速やかに撮影してください。以上で連絡を終わります」
 10時26,7分ぐらいに、職員の男性が「まもなく開廷します」と伝え、深く礼をした。
 10時28分ぐらいに裁判長たちが入廷する。全員は起立し、礼をする。
 裁判長は、髪の後退した老人。裁判官は、眼鏡をかけた老人、髪を七三分けにした老人、短い髪の老女、白髪交じりの髪を七三分けにした老人の4名。
 開廷前に、ビデオカメラによる2分間の撮影が行なわれた。撮影終了と共に、裁判長たちは書類を捲り始める。
 10時30分に、公判は開始された。

裁判長「開廷します」
職員「石川恵子に対する強盗殺人等被告事件」
裁判長「判決を宣告します」

 本件は、10ヶ月あまりの間に女性二名を殺害し、一命からは金品を強取し、他一名からは金を引き出し、死体を遺棄したものである。本件は極めて重大な事案であり、以下のように判決する。

−主文−
 本件上告を棄却する

裁判長「以上です、閉廷します」

 10時31分ぐらいに閉廷した。
 主文を言い渡された時も、廷内に目立った動きは見られなかった。

 閉廷後、遺族と思われる人々は、職員に案内されて退廷し、外では何かを話しながら歩いていた。

事件概要  石川被告は強盗目的で、以下の犯罪を起こしたとされる。
1:1996年8月31日、宮崎県西都市でホテル従業員を絞殺し、現金約9500円やゴルフセットを奪った上、遺体を遺棄した。
2:1997年9月4日、宮崎県宮崎市で薬剤師を扼殺し、キャッシュカードを奪った上、遺体を遺棄した。後、奪ったキャッシュカードで銀行から計200万円を引き出した。
報告者 相馬さん


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