裁判所・部 最高裁判所・第二小法廷
事件番号 平成13年(あ)第1173号
事件名 強盗殺人、死体遺棄、強盗、殺人、窃盗
被告名 山口益生
担当判事 今井功(裁判長)
その他 弁護人:大熊裕起
日付 2006.2.24 内容 判決

 南門の所で傍聴券が配られた。
 入廷前に、まずは荷物をロッカーに預けさせられ、ノートや財布などを籠の中に入れ、金属探知機のゲートをくぐらされた。金属探知機を持った職員も居たが、それを使った検査はなされなかった。
 最高裁に足を踏み入れてからは、職員に先導されて法廷まで案内された。そして、傍聴券に書かれていた座席番号の席に座らされた。
 傍聴人は、私を除いて十数人居た。報道陣らしき人間もいる。報道の腕章をつけた男性が、後ろのほうにビデオカメラを持ち込んでいた。
 弁護人は、小太りで眼鏡をかけた大熊弁護人。
 検察官は、眼鏡をかけた、浅黒い、初老の細身の男性。
 弁護人、検察官とも、これが最後だからか、書類を見る事も無く、体をもぞもぞと動かしている。
 職員から、撮影に関して、裁判官に礼をするように、等と注意事項を告げられる。
 裁判長達が入廷する。
 傍聴人は起立して礼を行い、報道関係者たちによるビデオカメラの撮影が2分間行われる。
 裁判長は、白髪で細身で眼鏡をかけた老人。裁判官は、白髪の老人二名、初老の男性一名、眼鏡をかけた初老の男性一名。
 撮影が終わり、開廷が宣言される。

裁判長「それでは開廷します」
 黒いスーツ姿の職員が、被告人名を読み上げる。
裁判長「ただいま読み上げました事件に対して、判決を言い渡します。まず理由から述べます」
 そのように告げられても、特に緊迫した空気は漲らなかった様な気がする。

−理由−
 本件犯行は、被告人が強盗などの犯行仲間である被害者を殺害し、死体をダムに投棄し、一年後、知人を殺害し約300万円を奪い、同じく死体を投棄したものである。本件犯行の動機に情状酌量の余地は無い。

−主文−
 本件上告を棄却する。

 判決言い渡しは、結局、2分程度で終わった。
 言い渡しの間、検察官、弁護人共に身動きもせず判決を聞いていた。
 私が見た限りでは、法廷の外に報道陣が群がっている事もなかった。

事件概要  山口被告は主犯と共に、以下の犯罪を起こしたとされる。
1:1994年4月4日、三重県四日市市で、同じ強盗グループのリーダーを、指図される不満から絞殺した。
2:1995年3月30日、三重県四日市市の古美術商を強盗目的で絞殺した。
報告者 相馬さん


戻る
inserted by FC2 system