裁判所・部 水戸地方裁判所
事件番号 平成20年(わ)第540号
事件名 殺人、同未遂等
被告名 金川真大
担当判事 鈴嶋晋一(裁判長)
その他
日付 2009.9.3 内容 証人尋問

 傍聴券の倍率は4倍くらいでした。7月3日の第5回公判に比べると一般人の傍聴者が多かったように思います。
 金川被告は、短髪で、ひげが少し伸びていました。眼鏡もかけてました。
 服装は、グレーのTシャツに、3ラインの紺のハーフパンツ、黒い靴下及びサンダルでした。
なお、金川被告は法廷に入って席に座ると傍聴席に向かって笑みを浮かべながらピースサインをしていました。

 この公判は弁護側の請求を受け、裁判所が決定した精神鑑定医の証人尋問でした。
 この中で医師は、以下のような意見を述べました。
・自己愛姓パーソナリティ障害が強いのだが、それにより事件を起こしたというのは100%考えにくい。関連づいてるとは言えない。
・金川被告は、世の中の人は常識に洗脳されている、自分はそうではないと気づき、自分の考えがすべてだと思った。しかしそれを理解してくれる人はいなくて、分かってくれる人は好み、分かってくれない人には怒りを見せてると判断。
・彼が建国したとされる『ティル・ナ・ノーグ王国』での世界が全てだと思っている。しかし今の世界ではそうではなく、魔法も使えない為、人生がつまらない、生きててもしょうがないと思う。それは高校2年時の修学旅行の感想文や卒業レポート、20歳の時の夜の善悪は常識に洗脳されているという考えなどからつながると見解。
・死刑になるために他者を利用すれば良いと考え、殺人を犯したと判断。

 その後裁判長が若干長めの説明(障害などについて)をしていたのですが金川被告はつまらなそうで、足を組んだり、指遊びをしてました。
 なお、起訴前の精神鑑定のデータとの相違はないと医師は主張。
 金川被告はパーソナリティの偏りが激しいため、パーソナリティ障害となった。自分は他人よりも凄い、優れていると思っており、他人の気持ちを顧みることが少ないと見解。逆に自尊心が弱く、批判や傷つきに関して敏感なので、自分を誇張している。その為、それぞれの事柄において失敗を恐れてしまっていると、医師は言っていました。

 ここで20分間の休憩が入りました。

 金川被告は入廷する際、再び笑みを浮かべておりました。
 この後も尋問は続いたのですが、鈴嶋晋一裁判長の質問に言葉が詰まる時があったのですが、それを見た金川被告は、にっこりしていました。

 その後も尋問が長く、金川被告は早く裁判が終わって欲しいのか、怒りの表情を見せていました。(彼、怒るとき顔が赤くなるのですが、この時は耳まで赤くなっていたので相当怒っていたでしょう)

 その後確か16時ちょっと過ぎくらいに閉廷してたかと思います。

事件概要  被告人は以下の犯罪を犯したとされる。
1:2008年3月19日、茨城県土浦市において、無職男性を殺害。
2:2008年3月23日、同市のJR荒川沖駅などで8人殺傷。
報告者 Sakuyaさん


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