裁判所・部 水戸地方裁判所
事件番号 平成20年(わ)第540号
事件名 殺人、同未遂等
被告名 金川真大
担当判事 鈴嶋晋一(裁判長)
その他
日付 2009.7.3 内容 意見陳述

 今回の傍聴券は27枚。整理券を手にしていた者を見る限りだと、3〜4倍だと思います。
 周りを見たんですが、入廷していたのはほとんど記者で、遺族以外の一般人は自分を含めて、2,3人だと思います。
 金川被告の服装は、ブルーグレーのTシャツに黒のロングズボン。ひげは・・・結構生えてましたね。髪の毛も、坊主ではなく、伸びていました。

 今回は、亡くなったaさんとbさんの遺族2名ずつ、計4名の意見書の提出ということでした。
 証言台で話したのはaさんのお父様のみで、残りは鈴嶋裁判長が、代理で読まれてました。
 4名とも、同じようなことを言っており、
・いまだに亡くなったことが信じられない
・被告の精神異常は認められない、納得いかない
・死刑を望む(aさんのお父様は、両親も死ぬべきだと言っておりました)
・無差別の事件が起きるのは何故か
・もうこんな事件はあってはならない平和な日々が毎日続くことを祈っている
とのことでした。
 その話を聞いている間の金川被告は、頻繁にまばたきをし、つまらなそうに、顔を赤らめながら聞いていました。(このとき、遺族の方を見たのですが、一部の人が眠そうにしてました)
 この後、金川被告の精神鑑定書(160枚)の提出に関し、弁護人と検察官が少し争いました。
 弁護人は、以下の意見を述べました。
・責任能力について争っているのだから提出したい
・検察と弁護人双方の全ての意見をもとに判決を出して欲しい
・問診のやりとりがこと細かく載っているのに、却下はしないで欲しい
・160枚のことについて全部が全部判断できるかと言うと、そうじゃないそれを細かく見ていかないと、判断できないだろう
・この160枚を見た上で、裁判長は判決を出して欲しい
 この意見を検察は却下するように言いましたが、裁判長は提出を許可しました。

 この後、鈴嶋裁判長は、次回の日程の発表をしました。
・9月3日13時半〜 内容は、(再鑑定の結果を)鑑定人から発表
・9月18日10時〜 内容は、弁護人による再度の意見提出

 場合によっては、審理の内容が変更になる可能性があると、裁判長は申していました。
 最後の一礼をしようとしたところ、「ドーン」という大きい音が響きました。金川被告が机をひっくり返したのです。机には車輪がついていたのですが、それが外れるほどのすごい力で倒したようです。

事件概要  被告人は以下の犯罪を犯したとされる。
1:2008年3月19日、茨城県土浦市において、無職男性を殺害。
2:2008年3月23日、同市のJR荒川沖駅などで8人を殺傷。
報告者 Sakuyaさん


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