裁判所・部 | 福岡地方裁判所小倉支部・刑事第一部 | ||
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事件番号 | |||
事件名 | 強盗殺人等 | ||
被告名 | 竹本正芳、竹本正志 | ||
担当判事 | 野島秀夫(裁判長) | ||
日付 | 2005.1.17 | 内容 | 最終弁論 |
最終弁論では、2名の弁護人が、正芳が実行犯である正志との共同謀議が、いつ何処でどのようにされたか不明であると、供述調書の時系列的不備を綿々と1時間に渡って、正志の拡大解釈による凶行であるとの主張を述べた。 その後30分に渡り、生い立ちの不遇などの情状を述べた。 弁護人の主張を要約すると、建造物侵入と強盗の教唆は認めるものの、殺人に至ったのは正志が正芳の指示を拡大解釈したものであり、共同謀議があったとされる時間場所も時系列的に矛盾している。と、共同謀議を否認するというものだった。 一方、正志は正芳に暴力団を背景とした絶対的服従を強いられ、監禁された上に暴行を受け、親族宅を担保に入れるなどして2000万円あまりの現金を脅し取られていた事実等をあげ、本件事件で、正志はなんら経済的利益を受けていない事実を主張した。 被告双方が相手に罪をなすりつける状態で裁判は進行した。 最後に裁判長から被告両名が最後に意見を求められた時「刑が執行されるまで税金で生きながらえることを心苦しく思う」と正芳がとうとうと意見を述べた。終始泣き声で遺族への詫びを述べる正志とは対照的だった。 正芳の発言について、一見、死刑を覚悟する発言ですが、彼の人となりを知る私には「証拠不充分だろ、死刑に出来るものならやって見ろ!」と挑戦的に聞こえました。 | |||
報告者 | 匿名希望Aさん |